就活シェアハウス運営日記

大学生対象、宿泊無料の就活シェアハウスin東京、運営日記

就活生はESに殺されている

今日2日目の夜は比較的静かな就活シェアハウス。

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そんな夜の22時過ぎにこんなLINEが

 

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で1階の会議室で夜中の1時までES添削。

 

そこでは相談依頼をいただいた方意外の学生も数人、ES制作に奮闘中でした。

 

就活生と一緒に暮らして感じるのですが、彼らは履歴書作成とES作成にとても忙殺されています。忙殺=まさに忙しさに殺されているのです。

 

このことは就活のミスマッチを引き起こす大きな原因の一つと見ています。

 

企業や業界について研究したり自身のキャリアイメージを考えるべき時間が履歴書作成やES作成といった「自己PR作業」で奪われてしまっているのです。

 

新卒採用は未来を問われる採用です。にもかかわらず就活生の心は過去を振り返ったり整理することで埋め尽くされています。

 

こういう状態を長年見ていますが、どうやらこの問題は解決が難しそうですね。

 

「就職のミスマッチを解消する」

というスローガンはあちこちで聞かれます。

 

これは

「税金の無駄遣いをなくす」

という政治家のスローガンによく似ていますね。

 

そもそも国も自治体もその予算には「投資」的なコストが含まれています。投資は「結果的に無駄ゼロ」はあり得ません。したがって「税金の無駄遣い」という突っ込みは永遠の武器になります。

 

誰が見てもそれは正しい方向だから支持を得られるのですが、絶対に解決しない社会問題。正確に言えば解決の道筋は具体的に誰も記すことができていない社会問題。

 

だから政治家にとっても就職情報会社にとってもこのスローガンは人心掌握の強力なツールとしてすっと使えちゃうのです。当事者はそう思ってしたたかにこれを利用しているのか。それともこの社会問題を解決する具体的な道筋があるのか。どっちでしょう。

 

どっちでもない、が正解かな。いつか神風が吹くぞ、と。

 


1.運営会社 

株式会社ちかなり (就職サイト合説どっとこむ 運営、2008年設立)

 

2.「宿泊無料!就活シェアハウスinTokyo」について

chikanari.hatenadiary.jp

 

3.このブログの著者

兵頭秀一

株式会社ちかなり代表取締役フォトグラファー東京経済大学体育会バドミントン部総監督FacebookWikipedia【著書】受かる面接、落ちる面接 人事経験者だけが知る採用と不採用の境界線(あさ出版)

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