就活シェアハウス恒例、夜間勉強会の様子をご紹介
４月４日（火）、１号館ホワイトパレスの第４期生２日目の夜。２１時～２３時勉強会、２３時～２５時で懇親会を開催しました。
内容は４月という時期を鑑みて就活への即効性の高いものに注力したプログラムとしました。面接対策です。
面接対策とは７０点のあなたを面接官に対し９０点に見せるテクニックのことではありません。７０点の就活生は話し方やその構成がとても下手で３０点のパフォーマンスしかできません。その姿はバットを逆さまに持って野球をしている小さな子供のようでもあります。「バットはこうやって持つんだよ」と教えるようなものです。７０点の才能を持つ人がきちんと面接で７０点のパフォーマンスを出せるようにするのです。
１．模擬面接録画再生→フィードバック（１）
自己紹介を一人３０秒で。３０秒の自己紹介はとても簡単。誰でも簡単に話せる内容です。内容が障害とならないスピーチ課題によってそもそも人前でスピーチする力量に問題がないのか、を検証します。このプログラムは年間１５００人ほどの就活生に行っていますが、「完璧ですね、治すべき点はありません」という人はゼロです。かならず重要な課題が見つかります。「このまま面接官の前に自分を差し出すのはやばいよね？」ということが本人も納得できる課題が。
２．１万人に一人の逸材、先輩就活生の模擬面接ビデオ上映。
ちかなりが所有する１万人以上の模擬面接映像。その中で最も優れた人材の面接映像を上映。参加者でその感想を語り合い講師から解説を行います。「なぜこの人物が１万人に一人と言えるのか」。そこには明確な理由があります。それを具体的に解説します。
どんな世界でも「最高峰のもの」を目にすることで努力方向が見えてきます。何かのスポーツで上達したいならオリンピック金メダリストのプレーが参考になるように。１万人に一人の逸材の映像には面接対策の努力方向のヒントが詰まっています。
３．模擬面接録画再生→フィードバック（２）
企業との個人面接で重要なことは自己PRではありません。その企業や仕事に対し深い理解と強い志望意志があるかが問われます。ところがESや履歴書作成に追われ、同時期に何社もの説明会や面接をこなす就活生の大半は会社のことや仕事のことを知らないまま面接の舞台に立ちます。どこの会社にも同じような自己PRをぶつけ、企業に対し「あなたが好きだ」と言わせようとするのです。逆です。就活生が企業に大恋愛をしなければいけないのです。
実際の恋愛でもそうですね。自己PRをしてそんな僕を好きになってくれませんか？と女性にアタックしても勝率は上がりません。「あなたが好きだ」というべきなのです。こちらがリスクを取って。
就活生の模擬面接で露呈する「ボロ」の典型的事例は次の３つです。
１．社長の名前を知らない
２．その企業の基本的な数字を知らない（売上高や店舗数）
３．その会社では何歳でどんな状態にあることが一軍なのかレギュラーなのかスターなのか。そこに至るまでのおよその競争倍率、必要な資質や努力は何なのかを知らない
特に３は早期退職リスクに直結するので人事が最も嫌うケースです。
これを面接で問われます。答えることができません。その瞬間就活生は「やっちまった！社長の名前を言えない。これは終わったな」と顔面蒼白、しどろもどろになるのです。この瞬間面接は崩壊します。これまでの努力が吹っ飛ぶのです。ES突破、SPI突破、学歴を作ったこと、成績を作ったこと、などが社長の名前を言えずに吹っ飛んだという認識をした瞬間のショックは尋常ではありません。
そういうことを事前に確認して「痛すぎるミスで人生崩壊」を防ぐことが仔の模擬面接の目的です。
株式会社ちかなり （就職サイト合説どっとこむ 運営、２００８年設立）
２．「宿泊無料！就活シェアハウスinTokyo」について
３．このブログの著者
兵頭秀一
株式会社ちかなり代表取締役、フォトグラファー、東京経済大学体育会バドミントン部総監督、Facebook、Wikipedia、【著書】受かる面接、落ちる面接 人事経験者だけが知る採用と不採用の境界線（あさ出版）
