就活シェアハウス運営日記

大学生対象、宿泊無料の就活シェアハウスin東京、運営日記

リーダーシップとマネジメント

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朝10時過ぎ。就活ブートキャンプ、宿舎一階の自習室。

 

学生さんとの雑談の中で「中小ベンチャーに向いている人と大企業に向いている人の違いは何ですか?」という質問をいただきました。

 

それにお応えする15分のミニ勉強会「自己分析~あなたはリーダータイプかマネジメントタイプか編」を急遽開催。

 

まずはそれぞれの用語の定義を再確認

・リーダーシップ=敬服される状態を作る事

・マネジメント=数字と状態の目標を予定期間内に科学的に(理詰めで数的に)実現する努力

 

この二つは意味がまるで違うということ、ここがまず肝心です。

 

簡単に言えばリーダーシップは「人の心をつかむのがうまい」でありマネジメントタイプは人の心は関係なし、なのです。

 

これを理解したうえで。写真の表の9項目の自己診断を行います。

 

例えば

「現状に挑戦する」「現状を認める」どちらが好きか。

前者ならあなたはリーダータイプであり後者ならマネジメントタイプ、といったように。

 

9項目あるので0-9~4-5、5-4、~9-0といったように診断項目数は奇数ですからリーダーまたはマネジメントのどちらかに偏ります。それがその人のタイプです。

 

リーダータイプは部下と相性が良く上司と相性が良くはありません。マネジメントタイプは上司と相性は良いのですが部下から人気が出ません。

 

したがってリーダータイプの方は早く出世できて早く部下の持てるような社員平均年齢の低いベンチャー企業、もしくはアルバイトという部下を最初から多数持てるサービス業が向いているということになります。

 

一方、マネジメントタイプの方は20歳代、30歳代の大半を上司に囲まれて過ごす大企業や公務員との親和性が高いということになります。多少強引に結論付ければ。

 

この診断は本来就活の最初に行うべきものなのかもしれません。ストレスのない会社人生を送るために大事なことは何人くらいのどのくらいの年齢構成の組織で部下の数と上司の数のバランスがどのように展開していく会社人人生になるか、ではないでしょうか。それはどこの業界が良いか、何の仕事が自分に向いているかよりもはるかに重要なことと言えます。

 

ただし日本国内における就活の自己分析でこの診断をやっているのは私が企画したこのセミナーか

www.gosetsu.com

就活ブートキャンプだけです。

 

ちなみに私、兵頭秀一はリーダータイプ。つまり部下を持つことで水を得た魚になり、上司とは相性がよくありません。

 

そんな私が大学を出て最初に就職したのはスーパーでした。今に思えばこれが良かったのです。スーパーの店舗という職場は新入社員の私でも数多くのアルバイトやパートの方に囲まれて仕事をすることができます。上司に囲まれて20台を過ごすような会社に入っていたら私はつぶれていたのではないか、とさえ思います。

 

まぁでも会社員時代はずいぶんと上司の方にかみついてしまいました。未熟でした。反省しています。当時の上司の皆様ごめんなさい。

このように会社員として社会人人生に突入した私がこの問題を完全に解決する方法は「起業=筆頭株主経営者」になるしかありません。これが起業した理由の一つです。起業して13年。おかげ様で今の生活は人間関係ストレスは極めてゼロに近い状態です。

 

そうはいってもこれはレアケース。すべてのビジネスマンは多かれ少なかれ部下と上司の両方に同時にかかわりながら仕事をしていかなければなりません。

 

ではどうすればいいのか?

 

答えは「使い分ける」ことです。部下に対しては情熱的に、上司に対しては冷静に、といった具合に。これが出世する会社員の「バランス感覚」「柔軟性」「適応力」「優秀さ」なのです。

 

したがって診断をしたあなたの課題は何か。それは「該当しなかった方に関心を寄せ必要に応じてその行動ができるようになること」なのです。これが大人になるということなのかもしれませんね。

 

「俺ってこういうタイプだからさぁ」といって自分を一切曲げない人はサラリーマンとしては出世できません。そういう人は起業とかタレントスペシャリストのような生き方を模索することが正解と言えるでしょう。

 

最後に学生さんの一人から質問をいただきました。

「この行動傾向性は先天的なものですか?それとも後天的に変えることができるものですか?」

 

とってもいい質問ですねー。いい質問をいただくと講師はうれしいです。

 

答えは「後天的に変えることができる」です。

 

人は大人になると性格を変えることはほぼできません。すべての性格には長所と短所の両方があり、優劣などありません。だから変える必要も特にありません。

 

では社会人の成長とは何か。

 

それは「知識を得てそれをもとに価値観を進化させること」なのです。

 

余談ですが企業の教育研修はすべて「知識を与え価値観を進化させる」設計になっています。性格を変える研修はありません。

 

リーダータイプの行動傾向性、マネジメントタイプの行動傾向性、はいずれも価値観で動くものです。したがって後天的に変わることができる、ということになります。

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「なんかうちの上司ってつまんない人で、尊敬できないんだよなー」とお悩みの日本の多くのビジネスマンの皆様へ。

 

それはその上司の方が「マネジメントタイプ」なだけ、ではないでしょうか。

 

仕方がないですよね。悪い人ではないんですよ。大目に見てあげましょう。その方が自身のストレスもなくなりますよ。